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#008 叡山電鉄 鞍馬線 鞍馬駅 2番のりば

今回の車止めは京都市東部の私鉄、叡山電鉄は鞍馬駅からご紹介。

叡山電鉄は乗車体験や観光利用を強く意識した車両である900系電車 “きらら” の運行で広く知られているが、同車が運転されている鞍馬線はその前身である鞍馬電気鉄道の時代から、現在の叡山本線にとっては支線とでも呼ぶべき存在でありながらも一貫して直通運転を行っており、叡山本線系統よりも列車本数が多い時間帯も存在する一風変わった路線である。

鞍馬駅 2番のりばに設けられた車止めは、旧国鉄路線においても時折見掛けることのある、細身でどこかこぢんまりとした制走堤を備えたもの。”緩衝地帯” に茂った青々しい雑草が、無機質なコンクリートのイメージをまるで中和しているかのようだ。

コンクリートの意匠や風合いから相応の年月が経過しているものと思われるが、今ではその過去を探ることは難しい。駅開業当時からのものとするならば、約90年前ということになろうか。
願わくは、その与えられた役割を果たすことなく100年の節目を迎えて欲しいものだ。

#005 奈良線 棚倉駅 安全側線

今回は103系電車の残り少ない活躍の場となった奈良線から。

奈良線は現在、京都駅ーJR藤森 (ふじのもり) 駅間と、途中の宇治駅ー新田 (しんでん) 駅間を除いて単線となっており、一部例外となる駅が存在するものの、その大半の所属駅で “安全側線” が設けられている。そんな数多くの (!?) 安全側線から、沿線での列車撮影の折に記録した1枚をご紹介したい。

奈良線内の安全側線は (ざっと確認した限りではあるが…) 乗越分岐器 + 緊急防護装置 + 積みバラストの第1種車止めという組み合わせで統一されているようで、安全側線としては路線規模に見あった相応のものという印象を受ける。

先のJRグループダイヤ改正では阪和線向け205系の転配も実施され、普通電車に関しては103系一色であった奈良線の車両も少しずつ移り変わりが予想されるのだが、線路設備についても2023年春までの計画で今後新たに延長14km分の複線化が予定されており、当然のように当該区間の (車止めを含む) 安全側線は撤去されることとなるだろう。

“去りゆく老兵” 103系の記録へお出掛けの折には、車止めや転轍器標識など、行き交う列車を見守ってきたシーナリーの脇役にも目を向けてみてはいかがだろうか。