#005 奈良線 棚倉駅 安全側線

今回は103系電車の残り少ない活躍の場となった奈良線から。

奈良線は現在、京都駅ーJR藤森 (ふじのもり) 駅間と、途中の宇治駅ー新田 (しんでん) 駅間を除いて単線となっており、一部例外となる駅が存在するものの、その大半の所属駅で “安全側線” が設けられている。そんな数多くの (!?) 安全側線から、沿線での列車撮影の折に記録した1枚をご紹介したい。

奈良線内の安全側線は (ざっと確認した限りではあるが…) 乗越分岐器 + 緊急防護装置 + 積みバラストの第1種車止めという組み合わせで統一されているようで、安全側線としては路線規模に見あった相応のものという印象を受ける。

先のJRグループダイヤ改正では阪和線向け205系の転配も実施され、普通電車に関しては103系一色であった奈良線の車両も少しずつ移り変わりが予想されるのだが、線路設備についても2023年春までの計画で今後新たに延長14km分の複線化が予定されており、当然のように当該区間の (車止めを含む) 安全側線は撤去されることとなるだろう。

“去りゆく老兵” 103系の記録へお出掛けの折には、車止めや転轍器標識など、行き交う列車を見守ってきたシーナリーの脇役にも目を向けてみてはいかがだろうか。

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