- 和歌山県日高郡印南町大字島田1039
33°47’50.4″N 135°14’27.4″E - 2015/5/2 15:40 撮影
2箇所目の車止めは、和歌山県は切目 (きりめ) 駅の側線から。
2015年は特急「くろしお」として最後の活躍を続ける381系を記録するべく何度か紀伊半島に足を運んだのだが、スポットへ向かう道すがら、下車した切目駅の構内で見かけたのが写真の車止め。
小柄ながらもコンクリートによる制走堤を備えた第4種車止めで、同駅構内で唯一であるこの側線は、下り本線に和歌山駅方へ向かうかたちで接続されている。制走堤正面上部寄りにはネジ穴と思しきものが水平方向に2つ並んでおり、元々備えていたであろう緩衝材 (おそらくは木製) は、ずっと以前に朽ちてしまったのだろうか。
写真には写り込んでいないが画面右手にはコンクリート枕木が積まれており、現地を眺めた限りでは、この側線は従来より保線用資材の積み降ろし設備として使われているもののようだ。
画面奥のやや左手に写っている建物が駅本屋で、駅周辺の住宅との距離感から、当地のこぢんまりとした雰囲気を感じ取っていただけるだろうか。
切目駅は国鉄時代末期に無人化ののちに簡易委託駅となっているものの、古くからの駅舎が現役で使用されている。
駅前広場の植生、駅本屋の待合スペースや出札窓口・駅務室といった駅務設備、別棟として隣接する便所など、”国鉄幹線ローカル駅” の佇まいが残る良い駅だ。